葬儀案内状を作成するにあたって文面の内容と同様に重要となるのが用紙の選び方やデザインでありこれらは儀式の格式や故人のイメージを伝える視覚的な要素として大きな役割を果たしています。伝統的な形式を重んじる場合は奉書紙と呼ばれる和紙を使用しこれを三つ折りにして封筒に入れるのが最も格式高いスタイルとされており特に社葬や大規模な一般葬ではこの形式が採用されることが一般的です。最近ではハガキサイズで送る「単カード」や二つ折りの「二つ折りカード」も広く普及しておりこれらは封筒に入れて送ることで略式ながらも丁寧な印象を与えることができるため家族葬や個人葬などで多く選ばれています。用紙の色は白無地が基本ですが薄いグレーの枠が入ったものや蓮の花や百合の花などが薄墨で描かれたデザインのものもあり宗派や好みに応じて選ぶことができますが派手な色やデザインは避けるのが鉄則です。また往復はがきを使用する場合もありますがこれは出欠確認を確実に行いたい場合に便利である一方で事務的な印象を与えてしまうこともあるため親しい間柄や小規模な葬儀ではあまり用いられません。印刷の書体については明朝体や行書体などの落ち着いたフォントを選ぶのが一般的でありポップな書体や丸文字などは不謹慎とされるため使用しません。最近では故人の人柄を偲ばせるような柔らかなデザインや写真入りの案内状を作成するサービスも登場しており形式にとらわれない自由な葬儀を希望する層から支持されていますが受け取る側の年齢層や価値観も考慮してあまり奇抜になりすぎないバランス感覚が求められます。用紙の質感や厚みも安っぽいものは避け適度な重厚感のあるものを選ぶことで儀式の重要性を伝えることができます。たかが紙一枚と思われがちですがその一枚が故人への最後の招待状となるわけですから細部までこだわって選びたいものです。
葬儀案内状のデザインと用紙選び